亜鉛で髪はどう変わる!? 亜鉛の働きと食事での取り入れ方
亜鉛が髪に良いという話は聞いたことがあるかもしれません。しかし具体的に亜鉛が髪にどのような効能をもたらすのでしょうか？ さまざまな憶測や間違った情報がありますが、その中でももっともよく聞くのは「亜鉛を取り入れると髪が早く伸びる」というものです。確かに亜鉛の作用により成長が促進されることで早く伸びるかもしれませんが、亜鉛が直接的に伸びる速度には影響はしませんので、実はこの情報は正確ではありません。今回は亜鉛が髪にどのような働きかけをしていくのかを紐解いていきましょう。
1. 亜鉛が髪にもたらす作用とは
髪はケラチンという成分が80%以上を占めており、残りが水分と油物質からなります。髪の中のケラチンの量や状態が髪の見た目を大きく左右しており、ハリコシや艶のある髪は髪の中のケラチン成分が全体にしっかりと行き届いている証拠です。逆にケラチン量が不足していると髪がパサついて、ギシギシになってきます。
亜鉛にはこのケラチンの生成を促進させる働きがあります。また亜鉛はアミノ酸をはじめとする他の栄養成分と違い、体の中で自ら生成することができない成分でもあります。髪を艶のある健康的な状態を保ちたいのであれば、なるべく意図的に亜鉛の含まれる食べ物を取ることが大事になります。また亜鉛を取ると髪が伸びやすくなると誤解される理由はこのケラチンの生成が促進されることで髪質が改善され、毛が健康的な太さに戻り髪のボリュームが増えたように見えるからだと考えられます。
2. 適量摂取が髪質を改善する
さてこの亜鉛ですが、取りすぎはよくありません。成人であれば男性で10mg、女性で8mg程度が適量です。この適量値を超えてしまうと貧血や胃の不調などの健康に害を与えてしまいます。普通の生活をする上で亜鉛を過剰摂取してしまうことはあまりないと思いますが、髪質を変えたくても亜鉛を取り入れすぎるのは良くないということを覚えておきましょう。
3. 亜鉛を取り入れるおすすめの食材
では亜鉛を取り入れるときにおすすめの食材を紹介していきます。亜鉛を多く含む食材でもっとも有名なのがカキです。一つで約2.6mgとなり、これはかなり高い数値です。単純計算でカキの身を4つ食べれば成人男性の適量は満たす計算になります。
他には豚肉や牛肉なども含有量が多い食材になります。含有量は低めですが、油揚げ、納豆、卵、海苔にも含まれています。以下の3つの食べ方についてもう少し深掘りしていきます。
3-1. カキ
新鮮なものであれば生で食べることもできます。定番の食べ方としては網焼きにしたり、油で揚げるカキフライ、煮込んで鍋物としたり、ご飯と一緒に炊いてカキ飯にしてもおいしいです。また亜鉛はビタミンCやクエン酸などと合わせて取るとより吸収されやすくなります。ビタミンCやクエン酸が多く含まれるレモン汁をかけて食べると亜鉛の栄養価が全身に行き渡りやすくなります。
3-2. 豚レバー
レバーも亜鉛が多く含まれるとされる食材の一つです。食材100gに対しての亜鉛の含有量でいうとカキは13.2g、豚レバーは6.9gになり相当高い数値となります。亜鉛の数値はカキほどではありませんが、豚レバーをおすすめする理由は料理のバリエーションにあります。
臭みを取り除く血抜きの作業など少し手間はかかるかもしれませんが、炒め物なら大体の野菜との食べ合わせもいいですし、何より味付けもしやすくおいしく食べることができます。またお値段もお手頃なところも豚レバーの利点です。レバーに含まれる亜鉛や鉄分は疲労回復にも有効ですので、髪質改善に加えて仕事や運動後の疲れも回復させることができます。
3-3. 牛もも肉
牛もも肉にも多くの亜鉛が含まれています。豚レバー以上に調理法がたくさんあり、メニューも豊富な点が牛もも肉をおすすめする一番の理由でもあります。100g中に4.4gとレバーやカキには劣りますが、それでも十分な値です。単純計算で200gのもも肉を摂取すればいいので、量もそこまで多くは必要としません。
調理する上で考えうるメニューは炒め物から揚げ物、鍋に煮物など、ほとんどの料理に牛もも肉は取り入れることができます。紹介した3種の食材の中ではもっとも日常的に取り入れやすい食材ではないでしょうか。
4. まとめ
健康的な髪を作るためには体の中の改善から必要です。特に日頃から口にする食材は髪の健康状態にも直結します。亜鉛は髪の主成分のケラチンの生成を促進する作用はもちろん貧血やお通じの通りもよくしますので、普段から適量摂取を心がけることで髪にハリやコシをよみがえらせるだけでなく、体も健康状態に導くことができます。
普段から自炊をあまりするタイプではなかったりして、今回紹介した3つの食材を意識的に取り入れることが少し難しいのであれば、サプリメントで亜鉛を取り入れる方法でもいいでしょう。一番は食材ですが、サプリも同様に効果が望めます。髪質が変わってきて、抜け毛などが気になりだした際は体の内側から改善を試みてください。
また当社では「4reprime（フォープレミアム）」シャンプーを販売しています。亜鉛などの栄養素の補給に加えて、シャンプーも変えることでより髪質改善に近づけていくことができます。
